【全くの異業種、サービス業からの転職でした。】

前職は全く異なる分野で…サービス業が中心でした。
ゲームセンターでアルバイトだったり、洋服の販売員をやっていたことも。
そんな僕が未知の世界の「介護」に飛び込んだのは、
友人の誘いがきっかけでした。
人生、何がきっかけになるか分かりません。
今では管理者を任されるまでになりました。

最初は、いわゆる3Kのイメージがありましたし、絶対ムリと思っていました。
でもいざやってみると、イメージが180度変わりました。
実体験でいうと、なんでもそうですが、
やはり「きっかけ」がないと難しい仕事ですね。
でも1回でも見学に来てもらえれば分かると思います。
イメージとは違うということを理解してもらえるかな…？と。

弊社の入居者様でいうと、自立しておられる方が多いため、
未経験でもできますし資格も不要。ゼロからできる内容です。
コミュニケーションを取ることが苦にならない方なら向いていると思いますね。

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【管理者になって…感じたこと】

入社したての頃は、「やっていけるのかな」と不安な時もありましたが、
今は管理者という立場を任されています。
まだまだ若輩者なので、人生経験も豊か…というわけではありません。
でもこの立場になって、見えるものは大分変わりました。
僕は、スタッフも楽しく、働きやすい環境が理想だと思っています。
「上司は嫌われてなんぼ」とも言いますが、今の時代はおそらく、
違う気がしていますし、「のずの里」の会社の方針自体も違いますね。
相談しやすい、話しかけやすい、という雰囲気をモットーにしています。
特にうちは、上司やスタッフにも恵まれていて、
パートさん皆さんにも日々感謝しています。

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【最期にプレゼントできた、一冊の本】

忘れられないエピソードがあります。
入社して間もない時期、僕が出会った方に、
末期ガンで余命数ヶ月の方がいらっしゃいました。
油絵、読書など多彩で多趣味な方で、
ある日「どうしても読みたい本が1冊ある」というお話を聞きました。
年代物の専門書で、探してもなかなか手に入らない…と。
そのお話を聞いて、ネットであらゆる手を尽くして探してみたのですが、
ようやく1冊だけ、オークションで在庫がある情報にたどり着きました。
手に渡した時はとっても感謝してくださって、何度も何度もお礼を言われ、
僕の似顔絵を描いてプレゼントして下さいました。
亡くなられた後も奥様に大変感謝され、
最期に一つでも思い出を作ることができたことが、
僕にとっては、介護という仕事に向き合う
ターニングポイントになったと思っています。

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【今日も1日楽しかった、の一言をたくさん聞きたい】

その方との出会いもあって、「今日、その日を生きる大切さ」を
身をもって学びました。特にのずの里は、1日のスケジュールが決まっておらず、
なんでも自由に組むことができます。
つまり、その日の思いつきや希望にも、柔軟に対応ができます。
じっと施設の中にいればもちろん危険も少ないし、
仕事的には楽かもしれませんが、
秋だったら「焼き芋が食べたい」、寒い日だったら「ラーメンが食べたい」など
特にラーメンなんて、「今、食べたい」ものじゃないですか（笑）。
数日後にラーメン屋に行く計画をしたって、意味がない気がして。
そういった、ご要望を極力叶えてあげること、
時間を有効に活用してあげること、
限られた時間の中でその日の思いを大切にすること…
ましてや、認知症の方もいらっしゃるわけで、
数分前の記憶を忘れてしまわれることも発生するんです。
とにかく、「生きる活力」になることを
出来る限り実行しよう、と思っています。
いきなりの無茶ぶりかもしれませんが（笑）、
計画も面倒がらず、僕自身も「一緒に楽しもう！」と
仕事に向き合っています。

まだまだ、眼の前の仕事に毎日精一杯ですが、
職場の雰囲気が少しでも良くなるように、
周りが付いてきてくれるように、
まずは僕が仕事を楽しんで、
真剣に向き合うようにしています。

【前職は全くの異業種で、介護経験はゼロでした】

前職は事務職をしていました。
介護の世界は未知のチャレンジでしたが、
職業訓練学校に行き、施設見学に行ったのがきっかけでした。
「どんな経験も必ず活かせる仕事ですよ」と言われて、
気持ちが固まりました。

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【自由な風土で、自然体。自分に合っていると思いました】

一番いいな、と思ったのは「自由度」が高いこと。
強要されるような雰囲気はありません（笑）。
その点に関しては、僕も気持ちが楽になりました。
ご利用者様とも気を張ることなく、自然に向き合えます。

今、僕は「のずの里かいどう」で、
主にレクリエーションなど毎日の計画を立てたり、
ご要望を聞いたりなどもしていますが、
レクのネタをテレビやネットなどで仕入れたりします。
アイデアが形になることも面白いです。
特に僕がレクには本気で力を入れていることもあり（笑）、
特に「のずの里かいどう」は
「毎日がお祭り」と、評価されています（笑）。

レクリエーションをすると、その方の普段とは
違う面が見られて面白いんです。
出身地の方言や、これまで積み重ねて来られた知恵だったり、
普段物静かな方でも、人が変わったようにダンスに興味を示したり。

日常でも、お風呂の入り方も、人それぞれの好みがある。
温度や時間の違い、長風呂が好きな方、
さっと入って出るショートタイプの方など（笑）。
その方なりの、生きてきた年月が物語るものって、
沢山あるんですよね。
人って面白いな〜と思う瞬間です。

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【個人を大切にすることから、受容する、折れることまで】

もともと僕はどちらかというと、「自分」や「個人」を
大切にするタイプでしたが、介護の仕事を始めてからは、
随分考え方が変わったと思います。
徐々に他者を受け入れられるようになりました。
そして、たまには「折れる」ことも（笑）。

これからのステップアップとしては、
いずれケアマネの資格を取りたいと思っています。

そのため、介護士としての経験年数を今、積んでいるところです。
人との接し方には、その方の歴史が現れてきますね。
厳しい方もいれば、優しい方もいる。
それぞれの違いを上手に受け止め、理解し、
共存しながら、これからも切磋琢磨していこうと思います。